「当たり前の確認だけど子どもは自然妊娠だよね?」
出産を終えたばかりの女性が、こんなメッセージを送ってきた義父に関する悩みを弁護士ドットコムに寄せた。
女性は不妊治療の末に体外受精で妊娠し出産したという。体外受精で授かった子は孫と認めないとでもいうのかと女性は苦しんでいる。
●「不妊治療のこと、ご近所にペラペラ話す義母」
妊娠や出産をめぐり、義理の親の言動に傷ついたという声はSNSにもある。
結婚から出産まで数年かかった女性は、不妊治療を受けて子どもを授かった。その治療のことを、義母は近所の人に話して回っていたという。
義理の親から生殖に踏み込む言葉を向けられたとき、それはモラルハラスメントにあたるのか。夫婦問題にくわしい原口未緒弁護士のもと、解説する。
●世代間の大きな隔たり
──義親が「子どもは自然妊娠か、人工授精ではないか」と確認するメッセージを送るような行為は、モラルハラスメントにあたるのでしょうか。
法律上の明確な分類ではありませんが、相手の尊厳や精神を害する言動という意味では、広義のハラスメントに該当し得る行為といえます。
親と子の世代では、時代背景や価値観が大きく異なっています。親たちからしたら、「まさか、こんなことを気にするとは」「まさか、こんなことで傷つくとは」と思うこともあるかもしれません。
そのため、相手を不快にさせていること自体に親が気づいていない可能性もあります。親側に対して、うまく伝える方法があるとよいですよね。自分で言いづらい場合は、夫から正しい知識を説明してもらうというのも、一つの手段だと思います。
●「友達の話」として遠回しに伝え、気づかせるという選択
一案ですが、自分のケースとして伝えると角が立つこともありそうです。他人のこととして言ってみて、気づかせてみる、というのも一つの方法かもしれません。
たとえば、最近では不妊治療をしている人が多くて苦労している──といった話をしてみてはいかがでしょうか。
また、「私の友達から聞いた話だけど、旦那さんの親から『人工授精なんて妊娠じゃない』と言われて、二度と義理の両親に子どもを会わせたくないと言っていた」という話をしてみてもよいかもしれません。
このように遠回しに「チクリ」と言うことによって、ご自身のお気持ちが少しは晴れることがあるかもしれませんね。