実話を元にした漫画の表現について

公開日: 相談日:2015年11月06日
  • 2弁護士
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実話を元にした漫画の表現について

漫画家志望のフリーターです。
現在、実話の失敗談を元にした漫画を書いているのですが、
登場キャラと会社の名前を架空のものにし、
作品に登場する企画書のタイトルと内容をアレンジしたのにも関わらず、
モデルとなったかたの一人から、
「この漫画を発表しないで欲しい」と頼まれました。

このかたの失敗談でもあるので、
作品にされると気分が悪いのもよくわかるのですが、
私個人としては、この話はそれなりによくできたと思うので、
いつかは発表したり、この作品で収入を得たいのですが、問題ないでしょうか?
もうひとり、モデルになったかたがいるのですが、
そのかたに作品を見せたところ
「半分フィクションにアレンジされてるからOK」と承諾を得てます。

ちなみに、名前の変更のレベルは
「田中」→「吉岡」
「山田デザイン事務所」→「大塚デザイン事務所」(業種は同じ)

企画の内容のアレンジレベルは
「シューマイとピータンが入ったヘルシーな中華風お弁当企画」
→「フカヒレと餃子が入ったヘルシーな中華風お弁当企画」
※「ヘルシーな中華風お弁当企画」というコンセプトは同じです。
と、言った具合です。よろしくお願いします。

398234さんの相談

回答タイムライン

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    私個人としては、この話はそれなりによくできたと思うので、
    いつかは発表したり、この作品で収入を得たいのですが、問題ないでしょうか?

     いわゆるモデル小説の出版を行えるかということが問題となった事件が参考になるでしょう。最高裁は、「小説の登場人物が架空の人物であったとしても、その人物にモデルとなった人物の属性が与えられることにより、不特定多数の読者が小説中の登場人物のモデルと同視することができ、登場人物の記述につき、モデルが現実に体験したものと同じ事実が摘示されており、かつ、読者にとってモデルに関わる現実の事実であるか、作者が創作した虚構の事実であるかを明確に区別することができない場合は、モデルの名誉を毀損し、プライバシー権を侵害するものである」としました。
     あなたのケースでも、架空の人物にモデルとなった人物の属性が与えられることにより、不特定多数の読者が漫画中の登場人物のモデルと同視することができ、登場人物の記述につき、モデルが現実に体験したものと同じ事実が摘示されており、かつ、読者にとってモデルに関わる現実の事実であるか、作者が創作した虚構の事実であるかを明確に区別することができないと判断される場合には、モデルの名誉を毀損し、プライバシー権を侵害すると判断されるでしょう。そのようなことにならない表現方法を取るべきと思われます。

  • 弁護士 A

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    結論においては先の先生と同意見ですが、最高裁がそのように判示したのではなく、第一審である東京地裁平成11年6月22日が判示したものです。それを高裁が特段否定せず、最高裁は高裁の事実認定を前提に判断したものです。
    それから、鍵カッコで引用するのであれば、正確に引用すべきではないでしょうか。「架空の人物」ではなく「虚構の人物」という判示です。

    東京地裁の判示は以下のとおりです。
    『小説中の登場人物(本件においては「朴里花」)が虚構の人物であるとしても、その人物にモデルとなった実在の人物(本件においては原告)の属性が与えられることにより、不特定多数の読者が小説中の登場人物とモデルとを同定することができ、小説中の登場人物についての記述において、モデルが現実に体験したと同じ事実が摘示されており、かつ、読者にとって、右の記述が、モデルに関わる現実の事実であるか、作者(本件においては被告乙川)が創作した虚構の事実であるかを截然と区別することができない場合においては、小説中の登場人物についての記述がモデルの名誉を毀損し、モデルのプライバシー及び名誉感情を侵害する場合がある』

  • 相談者 398234さん

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    お答え頂きありがとうございます。

    「不特定多数の読者が小説中の登場人物とモデルとを同定することができ」
    とありますが、
    私の作品の場合、「登場人物とモデルとを同定することのできる読者」が、
    この作品の元となった失敗談を知ってる特定の人達、4~5人程度で、
    しかもその人達とモデルのかたとの縁も今はなく、
    その人達以外の「不特定多数の読者」はこの作品を読んでも
    「登場人物とモデルとを同定する」ことは不可能な内容になっているのですが、
    それを、発表しないよう求めたモデルのかたに証明することは、可能でしょうか?

    以下、私が「登場人物とモデルとを同定する」ことは不可能と思った理由です。
    ・モデルの登場人物の容姿が事実と異なる
    ・モデルの登場人物の名前が事実と異なる
    ・モデルの登場人物が所属してた会社の名前が事実と異なる

    なお、
    ・モデルの登場人物の職業と、会社の業種が事実と同じ
    なのですが、
    発表しないよう求めたモデルのかたは、
    「この部分さえ変えてくれれば発表を許可する」とおっしゃってましたが、
    この部分は作品の大事なコンセプトなので、変更したくありません…。

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    私の作品の場合、「登場人物とモデルとを同定することのできる読者」が、この作品の元となった失敗談を知ってる特定の人達、4~5人程度で、しかもその人達とモデルのかたとの縁も今はなく、その人達以外の「不特定多数の読者」はこの作品を読んでも「登場人物とモデルとを同定する」ことは不可能な内容になっているのですが、それを、発表しないよう求めたモデルのかたに証明することは、可能でしょうか?

     おっしゃる状況であっても、失敗談を知ってる特定の人達、4~5人程度の人たちにも思い起こして欲しくないなどという思いがある可能性もあり、同意を得るべきでしょう。

  • 相談者 398234さん

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    お答えありがとうございます。

    モデルのかたに同意を得るようつとめてみようと思います。
    または、全く違う人をモデルにして作品を修正します。

この投稿は、2015年11月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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